LP投資とGP投資の違いとは?徹底解説|リミテッドパートナーシップ(LP)とジェネラルパートナーシップ(GP)における役割と特徴

投資

はじめに

投資業界において、「LP投資」「GP投資」という言葉が頻繁に登場します。特に、ベンチャーキャピタルやプライベートエクイティファンドの分野では、この2つの役割が非常に重要です。しかし、初めて投資に触れる人や、これからファンドへの投資を考えている人にとっては、LP投資とGP投資の違いが曖昧で分かりにくいことも多いでしょう。

この記事では、LP(リミテッドパートナー)とGP(ジェネラルパートナー)の違いや、それぞれの投資家としての役割、リスクやリターン、メリット・デメリットについて詳しく解説します。これから投資を始める方、あるいはファンド投資に興味がある方にとって、投資戦略を見直す上で役立つ情報を提供いたします。

1. LP投資とは?

LP(Limited Partner:リミテッドパートナー)とは、ファンドに対して資金を提供する投資家のことを指します。一般的にLP投資家は、ファンドの運営には関与せず、出資した資金を元にリターンを受け取る立場にあります。LP投資は、ベンチャーキャピタルやプライベートエクイティファンドに資金を提供する主要な方法です。

LPの役割

LP投資家の主な役割は、ファンドに対して資本を提供することです。彼らはファンド運営者(GP)に資金を預け、運営者がそれをもとに投資を行います。LPはファンドの運営や投資先の選定に関与せず、基本的には受動的な投資家の立場を取ります。

LP投資の特徴

  1. 限定的な責任
    LP投資家は、出資した金額を超える負債を負うことがありません。つまり、投資がうまくいかずにファンドが損失を出したとしても、LP投資家が損失を負担するのは自身の出資額までとなります。この限定責任は、リスクを抑えたい投資家にとって魅力的なポイントです。
  2. 運営に関与しない
    LP投資家は、ファンドの投資運営には直接関与しません。彼らはGPに全権を委任し、運営や意思決定はGPに一任されます。そのため、LP投資家は日常的な運営管理からは解放されますが、その分、GPの投資判断に依存することになります。
  3. リターンは分配方式
    LP投資家は、ファンドが利益を上げた場合、その利益の分配を受けます。通常、ファンドの運営費用やGPの成功報酬を差し引いた後、残りの利益がLPに分配されます。ファンドの成功に依存するため、リターンは予測が難しい場合もあります。

2. GP投資とは?

GP(General Partner:ジェネラルパートナー)は、ファンドの管理運営を行う役割を担う投資家です。GPは、LPから集めた資金を運用し、投資先の選定や運営に関わる重要な意思決定を行います。また、GPはLPとは異なり、ファンドの損失や負債に対して無制限の責任を負います。

GPの役割

GPの主な役割は、ファンドの投資戦略を立案し、投資を実行・管理することです。具体的には、以下のようなタスクを遂行します。

  1. 資金調達と投資先の選定
    GPはファンドの設立時に、LPからの出資を募ります。その後、集めた資金を用いて、事前に決定した投資戦略に基づき、株式や企業への投資を実行します。

  2. ファンド運営の意思決定
    GPはファンドの投資先やタイミング、投資の終了(エグジット)の方法を決定します。また、投資先企業に対して経営支援やアドバイスを行い、価値の向上を図ることもあります。

  3. リスクの負担
    GPは無制限の責任を負うため、ファンドが損失を出した場合、その損失に対して自らの資産で責任を負う可能性があります。リスクは高いものの、その分成功した場合には、リターンも大きくなります。

GP投資の特徴

  1. 無制限責任
    GPは、ファンドの負債や損失に対して無制限の責任を負います。つまり、ファンドが失敗した場合、GPは自身の資産をもってその責任を果たさなければなりません。これにより、GPは慎重かつ戦略的に投資を行う必要があります。
  2. 高いリターンの可能性
    GPはファンド運営の成功報酬として、キャリー(Carry)と呼ばれる成果報酬を得ることができます。通常、これはファンドが一定の利益を上げた後に、その利益の一部(通常20%前後)をGPが受け取る仕組みです。したがって、成功した場合には非常に高いリターンを得ることが可能です。

  3. 積極的な運営参加
    GPはファンドの管理運営に深く関与します。投資先企業に対して積極的に経営アドバイスを行ったり、企業価値の向上を図るための支援を提供したりします。このような積極的な関与により、GPはファンドの成功に大きく寄与します。

3. LP投資とGP投資の違い

LP投資とGP投資の最も大きな違いは、責任範囲関与度合いです。以下に、それぞれの違いをまとめました。

項目LP投資GP投資
責任の範囲限定責任(出資額まで)無制限責任
ファンド運営への関与ほぼ関与しない積極的に関与
投資リスクリスクは低めリスクは高い
リターンの受け方利益分配を受ける成功報酬(キャリー)を得る
投資判断GPに一任自ら意思決定を行う
投資資金の提供者ファンドに資金を提供LPから資金を集め、運用

LP投資とGP投資を理解する上で、投資事業有限責任組合(LPS)も理解しておいた方が良いので、下記の記事を参考にするといいだろう。

4. LP投資のメリット・デメリット

LP投資のメリット

  1. リスクの限定
    LP投資は、出資額を超えるリスクがないため、リスクを抑えたい投資家にとって安心感があります。ファンドが損失を出しても、自分の出資金以上の損失は発生しません。

  2. 運用の手間がかからない
    LP投資家は、投資先の選定や運営に関与しないため、運用の手間がかかりません。資金を提供し、その後はGPに運用を任せるため、日常的な意思決定や運営から解放されます。

  3. 多様な投資先に分散可能
    LP投資では、ファンドを通じて多くの投資先に分散投資が可能です。これにより、リスクを分散しながら高いリターンを狙うことができます。

LP投資のデメリット

  1. リターンが予測しづらい
    LP投資家はファンドの運営に関与しないため、リターンの予測が難しいです。GPの投資判断に依存するため、ファンドが成功するかどうかは不透明な部分があります。

  2. 投資の透明性が低いこともある
    ファンドの運営が透明でない場合、LP投資家にとってはどのように資金が使われているのか分かりにくいことがあります。特に、運用がうまくいっていない場合には、情報不足がストレスになることもあります。

5. GP投資のメリット・デメリット

GP投資のメリット

  1. 高いリターンが期待できる
    GPはファンドが成功した場合、キャリーとして高い成果報酬を得ることができます。このため、リスクは高いものの、大きな成功を収めた際のリターンは非常に魅力的です。

  2. 運営に関与できる
    GPはファンド運営に深く関与するため、自らの判断で投資先企業を選定し、投資活動を行えます。このため、自らの経験や知識を活かして投資成功に導くことができます。

GP投資のデメリット

  1. 無制限責任のリスク
    GPはファンドが失敗した場合、無制限の責任を負うため、自らの資産で損失を補填しなければならない可能性があります。このリスクの大きさはGP投資の最大のデメリットです。
  2. 多大な運営コスト
    GPはファンドの管理運営に時間と労力を費やす必要があります。投資先企業の経営支援や戦略的アドバイスなど、積極的な関与が求められるため、他の投資方法に比べて運営コストが高くなります。

6. まとめ

LP投資とGP投資は、それぞれ異なるリスク・リターンの特性を持つ投資方法です。LPは限定責任でリスクを抑えつつ、ファンドの運営には関与しない立場にあり、GPはファンド運営に深く関与し、無制限責任を負いながらも高いリターンを狙う立場です。

どちらを選ぶべきかは、投資家のリスク許容度や投資戦略によって異なります。リスクを抑えたい場合はLP投資、運営に積極的に関わり高いリターンを狙いたい場合はGP投資が適しています。自分の投資目的や資産状況に応じて、適切な選択を行うことが重要です。

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